はじめに
海外携帯電話と、知っておくべき4つのポイントについて

携帯電話があると、海外旅行中でも安心感が得られます。
でも何より、予期せぬ問題が起こった時に携帯電話は大変役立つでしょう。
しかし、海外携帯電話にも色々あって、自分に合った物を見つけるのは大変そう。
でも、本当は重要な4つのポイントを押さえるだけなのです。
その4つのポイントとは・・・
- 購入 vs レンタル
- 現地のSIMカード vs 国際ローミングSIMカード
- プリペイド vs ポストペイド
- SIMカードのみ vs SIMカード付き携帯電話
下の図を使えば、あなたにぴったりの海外携帯電話はどれか簡単に分かります。
そうは言っても、「海外携帯電話なんて使った事がないからよく分からない」という方もいると思います。まずは、海外携帯電話の予備知識を蓄えていきましょう。
ここでいう海外携帯電話とは、GSM(Global System for Mobile Communications)という無線通信方式を採用した携帯電話のことです。この方式は日本や韓国、アメリカなどを除く世界のほとんどの国で採用されており、事実上の世界標準となっています。このように、海外ではこのGSM携帯電話が一般的です。
最近ではFOMAやソフトバンク3Gなど、海外でも利用できる国際ローミング対応機種も多く出てきていますが、日本独自のPDC方式の携帯電話の場合、日本以外の国で利用できません。
また海外で主流のGSM方式の携帯電話は、通信方式が異なるため日本では利用できません。
もし、仮に日本でもGSM携帯を採用していたら、今頃は日本の携帯電話は海外でそのまま利用できていた、ということになります。
GSM周波数には4種類(850,900,1800,1900MHz)あり、各携帯電話機が対応している周波数により使用できる国が異なります。
欧州やアジアなどでは900MHz帯、1800MHz帯、アメリカなどは1900MHz帯です。
世界中で満遍なく利用したい場合は、900,1800,1900MHz対応(トライバンド)の電話機を選んでおくと良いでしょう。
海外で携帯電話を使うつもりなら、その電話機が旅行先の周波数に対応しているかどうか、事前に必ず確認しておきましょう。
携帯電話機とSIMカード(シムカード)
海外携帯電話は電話機とSIMカードの2つで構成されています。
SIMカードは携帯電話機本体に挿入する小さなICチップで、携帯電話の「頭脳」ともいえるもの。これを電話機に差し込んで初めて電話番号などの利用者情報が認識され、通話ができるようになります。
SIMカードは取り外し可能なので、電話機はそのままで別の携帯電話会社のSIMカードに差し替えることもできます。
SIMカードは差し替えることができますが、中には、電話機にロックをかけて自社のSIMカードしか使えないようにしている携帯電話会社があります。
このような会社は電話機を安価で提供する代わりに、利用者が他社のSIMカードに乗り換えないように携帯電話機にロックをかけるのです。
携帯電話機を購入する際は、SIMロックがかかっていないか確認しましょう。
どのような海外携帯電話があるか調べる前に、今日本で使っている携帯電話をそのまま海外でも利用できるか確認しましょう。もしかしたら、新たに購入する必要はないかもしれません。
海外向けサービスを提供している電話会社
- ドコモ-YES
(「WORLD WING」の契約が必要) - ソフトバンク-YES
(「世界対応ケータイ」への申し込みが必要) - au-YES
(「グローバルパスポート」の事前設定が必要) - ウィルコム-YES
(台湾およびタイ(バンコク市内)での通話に対応している機種があるものの、利用には事前申し込みが必要で、一律「基本料金」+「通話料」がかかる)
このように、海外利用の可否は携帯電話の機種や契約内容によって左右されます。いつも使っている携帯電話の機種や契約内容を再度確かめてみましょう。
携帯電話会社に確かめておきたい重要事項- 通話料金は?
日本で使っている携帯電話を海外で利用すると、日本で使用する場合と比べずっと高くつきます。というのも、日本で契約している携帯電話会社と現地の電話会社の両方に課金されるからです。着信料金がかかることも忘れてはいけません。
日本からかかってくる電話を受ける場合、かける側には日本国内への発信料金、あなたには着信料金がかかります。また、現地にいる人が同じ場所にいるあなたの日本の携帯に電話をかける場合、かける側には日本までの国際通話料金、そしてあなたには着信料金がかかります。 - 追加料金を払わなければならない?
日本で使っている携帯電話を海外対応にするために、新たに追加料金がかかるかもしれません。
詳細については、契約している携帯電話会社に問い合わせてみましょう。 - 私の携帯電話機は海外対応?
契約している電話会社が国際ローミングサービスを提供しているとしても、あなたが持っている携帯が国際ローミングサービス対応の機種とは限りません。そのような場合、国際ローミングサービス対応の機種に買い替えなければならないかもしれません。
また、対応機種だとしでも、出発前や旅行中、帰国後などに電話の設定を手動で変える必要があることもあります。
- 誰でもいつでもあなたに連絡できてしまう
いつも使っている携帯をそのまま海外で使う場合、あなたが海外にいることを知らない人達からのメールや電話が届いてしまいます(時差かあるのて真夜中に起こされてしまうことも)。
携帯アドレスで購読しているメルマガなどもいつものように受信されてしまうので、メール受信料金がどんどんかさんでしまいます。このような事態を避けるためにも、不要なメールを受信することがないように事前に設定を変更しておいた方がよいでしょう。
海外で電話やメールを受信すると、受信料金かかかるという事を忘れないで下さい。このように電話やメールを受ける度に、あなたの負担金額はどんどん膨らんていきます。 - 電話会社が通話料金を知らない場合もあり得る
海外での通話料金について携帯電話会社に問い合わせても、全ての情報を教えてもらえるとは限りません。国際ローミングサービスの料金体系は非常に複雑なので、当の電話会社でさえ通話料金の一部は分かっても全てについてははっきり答えられない、ということがあるからです。
こうなると、全てを把握するには請求書が届くまで待つしかありません。

契約している携帯電話会社が国際ローミングサービスを提供していることがまず前提となります。たとえ提供しているとしても、追加料金、追加手続きの必要性、自分の機種が海外対応かどうか、利用可能エリアに旅行先が含まれているかどうか、などについて携帯会社に確認しなければなりません。
その上で、上に挙げたようなデメリットに目をつぶってまで日本の携帯を使う価値があるのかどうか判断しましょう。
それよりも、いっそのこと海外用の携帯電話をもう1台持つ方がずっと簡単で経済的かもしれません。
最近は手頃な価格の海外向け携帯電話も数多く出回っています。
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日本でいつも使っている携帯電話が海外対応ではない、あるいは日本の携帯電話はとにかく使わないと決めた場合、他の海外携帯電話サービスを選ぶ必要があります。
数多くある海外携帯サービスについて理解しどれが一番自分に合っているのか見極める、というのは一見難しそうに見えるかもしれません。
しかし、実際には各サービスの違いは4つの重要なポイントをおさえるだけで簡単にわかるのです。
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レンタルサービス・購入サービスの3点の違いを挙げてみました。
| レンタル | vs | 購入 |
|---|---|---|
| レンタル期間中のサービスに対してだけ支払えば良い。 | vs | 購入時に2週間分のレンタル料金と同じ位の金額がかかる。しかし、一旦買ってしまえば今後の旅行でもずっと利用できる。 |
| 旅行の度に電話番号が変わるので、家族や知人に毎回新しい連絡先を知らせなければならない。 | vs | 購入時に得た電話番号は一生モノ。一旦その番号を知らせておけば、家族や知人はあなたがどこへ旅行しようといつでもすぐ連絡できる。 |
| レンタルする度に管理の行き届いた携帯を受け取ることができる。 | vs | 自分できちんと管理する必要がある。 |

何よりもまず、今後どのくらいの頻度で海外へ行くのか?ということについて考えましょう。毎年、または数年に一度でも海外へ行くのなら、携帯電話は買ってしまう方がずっとお得で便利です。
しかし、これから先に海外旅行の予定がほとんどない場合は、レンタルサービスを利用する方が良いかもしれません。
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海外携帯電話のSIMカードには、国際ローミングSIMカード・現地のSIMカードの2種類があります。
国際ローミングSIMカードなら、1枚のSIMカードをそのまま世界中で利用できます。一方、現地のSIMカードの場合、訪れる国ごとに別のSIMカードを用意しなければなりません。
現地のSIMカードと国際ローミングSIMカードの違いを4点挙げてみました。
| 現地のSIMカード | vs | 国際ローミングSIMカード |
|---|---|---|
| 旅行する国の数だけSIMカードを買う必要があるので、かえって高くつく。 | vs | 1枚のSIMカードを購入すれば、それだけで世界中をカバーできる。 |
| 現地レートの通話料金なので安く利用できる。 | vs | 通話料金は概して現地のSIMカードよりも割高。 |
| それぞれの国で現地の電話番号を使うことになるので、他の国に移動する度に家族や知人に新しい連絡先を知らせなければならない。 | vs | 購入時に得る電話番号にかければ世界中どこにいてもつながる。だから一旦この番号を伝えておけば、家族や知人はあなたがどこにいるか知る必要すらない。 |
| それぞれの国で1つの電話会社の電波を利用することになるので、通話の質はその電波の強さに左右される。 | vs | 自分がいる場所で1番強い電話会社の電波を選んで自動接続するので、より質の高い通話が可能。 |

現地レートの安い通話料金で利用でき、かつ現地の電話番号をもらえることから、同じ国へ頻繁に旅行する場合は現地のSIMカードを利用するのが賢い方法でしょう。
しかし、今後いろいろな国へ旅行する可能性があるのなら、たとえ通話料金が多少割高でも、安価で購入し世界中で利用できる国際ローミングSIMカードを利用する方がはるかに便利でしょう。
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海外携帯電話サービスの課金システムには2種類あります。
1つは、通話料金としてあらかじめ一定の金額を払っておいて、残高が少なくなったらまた払い足していく「プリペイド」方式。この形だと、残高がゼロになった時点でたとえ通話の途中でも切れてしまいます。
もう1つは、通話料金を使った後で払う「ポストペイド」方式。従来の携帯電話や固定電話のシステムと似ており、後から請求書が届きます。
プリペイドとポストペイドの違いを5点挙げてみました。
| プリペイド | vs | ポストペイド |
|---|---|---|
| 先払いする通話料金の金額を抑えることで、電話代の使いすぎを防ぐことができる。 | vs | 「この位通話するだろう」と予想した分だけ払うのではなく、実際に通話した分の料金を後払いする。 |
| 残高がゼロになると、通話途中でも切れてしまう。 | vs | 後払い方式なので残高切れの心配が無く、通話途中で切れてしまうことはない。 |
| 残高を買い足す(リチャージする)ことができる場所を探すのが大変。 | vs | 残高を買い足す必要がないので、突然携帯が使えなくなり途方に暮れることもない。 |
| 前払いした通話料金を使い切れるとは限らないので、無駄なお金を払うことになる恐れも。 | vs | 実際に利用した分だけ支払えば良いので、無駄がない。 |
| 有効期限があるので、一定期間使わなかったり残高を買い足さないと使えなくなってしまう。そうなると、次に旅行する際にまた新しいSIMカードを購入しなければならない。 | vs | 有効期限がないので、長期間利用しなくても使えなくなってしまうことがない。使いたいときにいつでも利用可能。 |

予算がかなり限られている場合、プリペイド方式を選べば電話代の使い過ぎを防ぐことができます。ただ、重要な電話をしなければならない時にタイミング悪く残高が無くなったら大変厄介です(実際に経験あり、本当に困りました)。
それに、残高を買い足す時の手間も考慮しなければなりません。勝手がわからない外国で英語(あるいは現地語)を駆使して手続きをするのは難しく、結局泣き寝入りせざるを得ないこともあるでしょう。
いつ何が起こるかわからない海外旅行中だからこそ「いつでも必要なときにすぐ使える携帯電話」を持っていることの安心感は計り知れません。そう考えるのなら、有効期限や残高を気にせずに使えるポストペイドがおすすめです。
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海外携帯電話サービスを利用するとなると、SIMカードだけ、あるいはSIMカード付き携帯電話のいずれかを購入することになります。
SIMカードのみ購入する場合とSIMカード付き携帯電話を購入する場合、これらの違いを2点挙げてみました。
| SIMカードのみ | vs | SIMカード付き携帯電話 |
|---|---|---|
| GSM携帯電話を既に持っているのなら、その携帯に入れて使うことができる。 | vs | GSM携帯電話を持っていない場合はセットで購入する方がお得。 |
| セット販売されている携帯電話機が気に入らない場合、SIMロックがかかっていない携帯電話機を自分で選び別途購入することができる。 | vs | セット携帯電話機の種類が少ない。「通話だけできればいい」というのなら問題ないが、その他の機能についてはごくベーシックなことも。 |

旅行先の周波数でも利用できる電話機(GSM携帯電話・第3世代移動通信システムを利用た3G携帯電話)をすでに持っているのなら、SIMカードだけ買えば十分です。
セット販売されている機種が好みでない場合も、SIMカードだけ買い、自分が気に入るSIMロックなし携帯電話機を別途購入すれば良いでしょう。
しかし、海外で使える携帯電話をまだ持っていなくて、且つセット販売されているごくベーシックな機種でも構わないのなら、SIMカードと携帯電話をセットで購入するのがベストでしょう。
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一見すると、海外携帯電話サービスには膨大な数の選択肢があるようにみえますが、実際のところは、これまでに挙げた4つのポイントを組み合わせただけにすぎません。
まずは、どのような点が自分にとって一番重要なのか見極めましょう。概して、サービスの質や利便性が高ければ利用料金もそれだけ割高になるので、どの位電話を使うことになるのか事前によく考えるのを忘れずに。サービスの手軽さと質を求めるのなら、多少多めにお金を払うだけの価値はあるはずです。
- レンタル
滅多に海外旅行へ出かけない場合 - 購入
今後、少なくとも数回は海外旅行へ出かける場合
- 現地のSIMカード
特定の国へ頻繁に旅行する場合や、使い易さや利便性よりもまず通話料金の安さを重視する場合 - 国際ローミングSIMカード
今後いろいろな国へ旅行する可能性があり、使い易さや利便性を求める場合
- プリペイド
残高がなくなり通話途中で切れるリスクを犯してまでも、電話に割く予算をきっちり管理したい場合 - ポストペイド
予算よりも「いつでも必要なときにすぐ使える」という利点を重視する場合
- SIMカードのみ
すでに海外対応の携帯電話を持っている場合、あるいは電話機の機種にこだわりがある場合 - SIM付き携帯電話
ごくベーシックな機能の海外携帯電話機を買うだけで満足という場合
それでは、もう一度海外携帯電話サービスの比較表に戻り、どれがあなたのニーズを満たしているのか確認してみましょう。
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